第72号 令和4年(2022年)1月26日

明けましておめでとうございます。
旧年中は格別なお引き立てを賜り誠にありがとうございます。
本年も旧年に倍してのご愛顧をお願い申し上げます。
1月も最終週になってしまいました。新年のご挨拶が遅れ、気の抜けた話で申し訳けございません。
――というのも、書いている最中にどんどん世の中の状況が変わって追いつかないのです、重ねてお詫び申し上げます。
まずは、本年も「三代目店主戯言」にお付き合いのほど宜しくお願い申し上げます。

世界中で猛威を振るっているオミクロン株の感染拡大が止まりませんね。国内でも市中感染が確認されてから、一気に過去に例のないスピードで感染が急拡大し、東京では連日一日あたり9000人超えの新規感染者が発生し、全国では50,000人ペースです。
そして、首都圏を中心に1都12県で「まん延防止等重点措置」が発令されました。海外ではすでに実施している12歳以下を対象にしたワクチン接種もようやく決まり、昨年同様に自衛隊による大規模接種会場の設営準備も進んでいます。
――が、前期高齢者の小生にはまだ3回目のワクチン接種チケットは来ませんね、2回目の摂取が終わって、今月末で7ヶ月目となるのですが!!
新型コロナ感染拡大は正念場の第6波ど真ん中です。
一昨年、昨年の様に、後手後手にならない様に1日も早い対応を願うばかりです。

これに加えて心配なのは、昨年末から連続して各地で発生している震度4〜5前後の地震です。
12月2日茨城県南部で発生した震度4、3日山梨県東部震度4/5弱、紀伊水道震度5弱、5日/8日/9日トカラ列島近海震度4、12日茨城県南部震度4、1月になって4日父島近海で5強、22日日向灘5強等、今まであまり耳にしない震源地ばかりなのが気になります。被災された方にはお見舞い申し上げます。

そこへ、トンガの海底火山爆発です。
日本から直線距離で8000km離れた海底火山が、15日大爆発しました。国内でも津波警報、注意報が発令され、各地で被害が発生し、海外でも大きな被害が出ています。
通信用海底ケーブルが切断されているようで、1週間経過しても詳細な被害状況が判っていませんが、火山灰の影響で飲み水が不足し、住宅にも甚大な被害が出ているのは間違いありません。
1日も早い救援物資の到着と復旧を願うばかりです。

昨年同様に2年連続でバーチャル開催となった「釣りフェスティバル」ですが、21日(金)にサイトが公開されました。
本番会期は 〜23日(日)ですが公開会期は2月末までです。
90社のオンライン参加があり、各社の2022年新製品を見ることが出来ます。ぜひ一度ご覧下さい。

今回、新しい企画で「あなたの町の釣具店」というコーナーが出来ました。そこに僭越ながら、出店させて戴いております。
21日(金)18:00に公開されましたので、早速にオフィシャルサイトを開くと、まず驚くのは、出展している釣具店はキャスティング/上州屋/タックルベリーの大型量販店の全店舗と各地域の中小量販店ばかりなのです。個人店舗が殆どありません。
事務局が気を遣ってくれたのか、エリア別リストの「東京都」欄で最初に当店を掲載してくれました。これが、現在の釣具業界を象徴していて、現実なのです。寂しい限りです!!!
これでは、企画名と実態があっていません。企画名を「あなたの町の量販店」としたほうがいいですね。残念ですがーー!!!

これに関連したお話ですが、大森大倉屋さんが閉店します。
HPにもその旨告知され、釣り人社 鈴木会長のブログ「スーさんノート」でも紹介されています。寂しい限りです。
都内の個人店舗ですが他に近々2〜3閉店する噂を聞きました。経営者の高齢化と量販店進出/新型コロナの影響で経営が立ち行かなくなっているというのです。
釣道具屋に限った話ではありませんが、XX商店、〇〇屋という個人や家族経営の小商いが本当に難しくなりました。他人事ではありませんよ。考えてしまいますね。

出展社リストに、我らが江戸和竿組合が掲載され、サイトを見ることが出来ます。しかし、残念ながらその内容は、昨年に公開されたインタビュー記事をベースにいくらか加筆したものでした。
リアル開催にならないことを想定し、「With コロナ」を前提にした対策を江戸和竿組合でも検討すべきであり、それに対応した組織運営が必要ではないかと思います。
あのサイトを見て江戸和竿が欲しい!、組合員に発注したい!!という人は、残念ながらいないと思います。貴重な機会なはずなんですがねーー。ここは小春/竿ます/竿貴等若手の知恵の出し処、頑張り処です。頼みますよ、本当に!!!

そんな若手の出番が2年ぶりにありました。東京都が主催する「東京都伝統工芸品展」です。
2年ぶりに新宿高島屋で19日〜24日6日間の会期で始まりましたが、「まん延防止等重点措置」が発令される前に中止が決まり、2日間の短い会期で閉幕しました。
初日が竿中親方/小春、2日目は竿好親方/竿ますが会場に立ちました。小生は、2日目の開場10:30にブースに行き、お二人に「なだ万西京焼き弁当」を昼食にと差入れをしました。


残念ながら、新人の一人「竿貴」の出番はありませんでしたが、2日目夕方に竿ますから連絡があり、竿中親方、小春、竿貴が出品したたなご竿は全て完売したようです。
たなご竿、たなご釣りは人気がありますね!
当店には2022年新作 竿貴8寸切矢竹5本/7本並継たなご竿が入荷致しております。こちらも是非ご覧下さい。

新型コロナの拡大で外食も儘ならず、【釣道具屋店主美味いもの帖】も昨年の1月号を最後に休載中です。少し落ち着きましたら、バシバシ新規開拓店や店主が食べて本当に美味かったものをご紹介致します。本当は本号で琵琶湖産の「小鮎」(稚鮎ではありません)の甘露煮をご紹介したかったのですが、間に合いませんでした。
次号で詳しく食レポ致します。お愉しみに。

感染防止の基本は、①三密を避け ②マスク着用を徹底 し ③マメな手洗い励行です。これを愚直に、確実に実行することで感染は防げるはずです。1日も早く平穏な日常を取り戻すために、皆んなで頑張りましょう! 「春」はすぐそこですから。