釣道具屋歳時記 【 竿は人なり 】 由来について

先代父の頃よりご贔屓にして戴いているお客様がおられます。先代葬儀にもご会葬戴き、香典代わりと申されて【竿かづ特撰 布袋水雷鱸しゃくり竿(背美鯨穂先/象牙糸巻き/淡竹根堀手元)】のご注文をされた粋な方でもあります。
その方が「竿には作った竿師の品性・性格が表れる。釣り人にもその竿を持つのに相応しい品格・品性が無くてはいけません、それが無い人はそんな竿を持っちゃいけないよ」 と繰り返しお話をされておりました。
そのお話を思い出す度に、竿師や釣り人に負けず、先人の知恵と職人の卓越した技術で製作され、小粋な遊び心に溢れた素晴らしい和竿を取り扱うのに相応しい釣道具屋になりたい、そんな気持ちを強く持つようになりました。

釣道具を作る職人、それを使う釣り人、その縁を取り持つよき釣道具屋、よき店主でありたいと願っています。
そんな想い込めて、店主の思い、店での出来事、職人との会話、季節の釣りを ”釣道具屋歳時記 【竿は人なり】”と題してご紹介させて戴きます。
今後ともお付き合いのほど、宜しくお願い申し上げます。

文責  三代目店主 関  誠

最新刊

第75号 令和6年(2024年)1月24日

前号は2022年8月8日 74号ですから、1年半が経ってしまいました。誠に申し訳けございません。 この期間に、多くのお客様から「次はまだなの?」とお問合せ戴きま…

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