不定期に特集される江戸和竿師ですが、今回は「竿貴」です。
誌面で紹介されている彼の作品ですが、工房には在庫がなかったので、お客様にお願いして昨年の伝統的工芸品公募展で初応募初入選した8寸切たなご竿をお借りし撮影したものです。
2節揃え/節影塗り10本並継の見事なたなご竿です。塗りも素晴らしいのですが、素材の矢竹がまた素晴らしいのです。8寸切り2節入りで中々この調子は出ません。
彼を含めて、一昨年に川越「小春」、鹿沼「竿ます」の3人が江戸和竿組合に新規加入しましたが、新人たちがこのような竿を作り出すと江戸和竿組合も活性化しますね。これからの3人が愉しみです。