当店風物詩 其の弍!!(その後)

15%で塩漬けされた南高梅ですが、一般的なレシピでは中蓋を敷いて同重量の重石で漬込むのですが、小生が使う完熟南高梅では、この重さでは梅の皮が破れてしまいます。
重石を重くしないと「梅酢」が上がってこないと言う方がおられますが、そんなことはありません。完熟梅でなくともしっかりと「追い熟」をすれば軽い重石でも梅酢は上がってきます。
小生が使う濱田農園完熟南高梅では重石がなくとも2〜3日で梅酢は上がってきます。完熟梅でないとこうはならないと思います。
しかしながら、重石をしないと梅が上がってきてしまいますので、中蓋を置いて通常の半分以下(ここでは10KGの梅に対して3kg)の重石で漬け込みます。
重石を置いて1日で、全ての梅が浸る梅酢が出てきます。これを常温で保管し、梅雨明けを待ちます。


半分の重さの重石で上がって来た琥珀色の綺麗な梅酢!!!
この梅酢を取っておき、酢の鋳物の三杯酢にちょっと垂らすと堪りませんよ。


笊三つを使って、梅を並べると丁度10KG。

1日に2〜3回裏返しにして、満遍なく陽を当て、夜は室内に取り込まずそのまま外に出しておきます。
天気が良ければ、これを3日から4日繰り返して、土用干しは完了です。
これで「関の梅干」の完成です!!!

今年の梅は例年になく、皮が薄く柔らかいのです。
漬込んで初めて判る、完熟梅ならではの仕上がりですね!!

備忘録

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