第24話【新・江戸前の釣り/シーズン2「夏鯊釣り」- 竿かづ作 特選流石 中通し水雷竿/手ばね竿について -】


(12分10秒)

■用語説明

・水雷竿

素材(カーボン/グラス/竹等)を問わず、一本物の竿を「延べ竿」と呼びます。
(注意:振出し竿は延ばして使うので、これを「延べ竿」と呼ぶ方がいますが、間違いです。)
その「延べ竿」の中で、4尺(120cm)前後、長くとも5尺(150cm)までの長さの海竿が「水雷竿」と呼ばれます。ガイド付/中通しは問いません。
延べ竿でも川竿は水雷竿とは呼びません。よって、一本物のたなご竿は水雷竿とは呼ばれません。
これは「水雷竿」の名前の由来によります。
昔の戦争用語で水雷攻撃というのがあります。これは、潜水艦を攻撃するときに駆逐艦等が爆雷を投げ入れて船下直下の潜水艦を攻撃する方法です。これが転じて、船下直下の魚を釣る竿という意味で海釣り用の短い一本物を「水雷竿」と呼んだのです。
今回ご紹介した竿かづ特選流石のような取外しができる仕様の竿は中通しではよく見られます。
これも一般的には「水雷」と呼んでいます。(一本半も含む)

・手ばね竿(手羽根竿)

海竿2本継(並継/印籠継問わず)の「和竿継竿」の呼び名です。
名前の由来は諸説あるようですが、鳥には左右に羽根がついているのでこれが2つの意味、2本継に転じて呼ばれている、と小生は竿師からは聞いています。


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