第5話【彼岸鯊釣り 其の壱】-矢竹3本並継中通し9尺一対竿について-
(14分35秒)
今回は、彼岸鯊釣りについての解説と店主が愛用している江戸和竿を紹介しています。
今回も、いろいろと竿に関する用語が出てきます。
動画の途中に、テロップとして表示を出しますが、その意味については以下を参照ください。
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① 小突く
鯊釣りで「小突く」とは、鯊片天秤仕掛けを上下に動かすことを意味します。
「小突く」ことが誘いになります。
② 打込み杭棒糸巻
本象牙/黒檀/鼈甲と真竹の合わせ等の材料をテーパーがついた棒状にして、手元胴材に穴を開け3本打ち込み、これを糸巻きとします。
因みに杭棒の間隔は1/2尺としています。
③ 鳩目
糸巻に巻いてある糸を、節が抜いてある竹の内部に入れるために開けられた穴。
補強やデザイン状の理由から、糸巻き同じ材料で蓋をする感じで部材を取り付けることがあります。
④ 糸取り
濡れた糸は竿にピッタリと着いてしまうことがあります。
このため、水深の変化に対応できるように、この糸取りを使って糸を常時、竿から浮かしておきます。
糸取りは糸巻と同じ材料を使い、これを円柱状に削り上部に穴を開けておきます。
糸を通す時は必ず糸取りを先に通しておき、鳩目から竿内部に糸を通します。
⑤ 一対竿
長さ/調子/重量が同じ2本の竿を言います。
機能的な仕様が同じなのに加えて、形式美を求めて節の数や位置を揃えて製作します。(節揃えと呼ばれる)
特に鯊釣りでは、一対竿を使って行うのが一般的で、お作法になっています。
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