第9話【江戸前鯊釣り -鯊にまつわる小道具について-】
(20分59秒)
今回は、釣道具そのものではなく、鯊にまつわる小道具についてご紹介しています。
動画の途中に、テロップとして表示している用語については、以下を参照ください。
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①玉川(ぎょくせん)堂
新潟県燕市には、ステンレス食器や刃物等の金属加工業者が数多くあるが、その中で異彩を放つのが、鎚起銅器と呼ばれる一枚の銅板を金槌で叩き起こして器を製作する技術を200年以上に亘って継承している老舗企業の玉川堂です。
ご紹介したのは鯊柄茶托と同じく、茶筒/茶匙で、半年かけて製作して戴いたのです。
年内には、季節のたなご釣りを意識して群遊するたなごをデザインした茶托、茶筒/茶匙が仕上がってきます。是非ご覧下さい。。
② 三代目 三遊亭金馬
本名 加藤 専太郎 1894年~1964年 東京市本所生まれ
初代三遊亭圓歌に師事し、「楷書で書いたような落語」と評され、誰にでも判りやすく過剰な演出はしない芸風から多くのファンに親しまれた。
釣りが趣味で、三代目竿忠の和竿を愛用し、これが縁でその娘である香葉子を養女に迎え、 同僚である七代目林家正蔵の息子、初代林家三平に嫁がせた。
千葉での釣行の帰りに線路上で列車には跳ねられ、足を切断する。享年70歳。
著書 「江戸前の釣り師-釣ってから食べるまで-」 徳間書店
落語東京名所図絵 講談社 他
③九代目 市川團十郎
江戸歌舞伎の宗家として明治時代に活躍した歌舞伎役者。
謹厳実直な性格で釣りを唯一の趣味としており、晩年は茅ヶ崎の別荘で釣り三昧の生活であったという。
ご紹介した浮世絵「品海之釣魚」は、明治29年豊原国周作の3枚綴りです。
性格そのままに、背筋を伸ばし「凛」とした釣り姿です。
陽に焼けないようにでしょうか?和紙で作られた日焼け防止のお面を受け取る仕草が見えます。
釣り姿から晩秋の鯊釣りと思われます。
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