第69号 令和3年(2021年)9月8日

東京都に非常事態宣言が出されている中、政治家の蛮勇で開催された「TOKYO2020オリンピック/パラリンピック」も無事?に終わりました。
開催前の各局のお昼のワイドショウでは、開催に否定的なコメンテーターが数多く出演し、MCたちも全員否定的な発言をし、小生の知る限り【「TOKYO2020オリンピック/パラリンピック」をやるべし!】と明確なメッセージを発信したワイドショウは無かったはずです。

各国から選手団の来日が始まると、関係者に新規感染者が発生しても、なし崩し的に開催機運が高まります。すると不思議です。批判的だった各局のワイドショウを始め、各局は一斉に開催/歓迎ムードになり、連日オリンピック関連のニュースで溢れます。このギャップが小生には、不思議に、滑稽に見えました。
この自己矛盾のような報道に対して頭を下げるワイドショウMCもいましたが、スポンサーあっての民放です。番組スポンサーがオリンピックの公式スポンサーであるケースも数多くあったと思いますので、仕方がないのでしょうね?
小生は「TOKYO2020」の再延期は無いでしょうから、「真の勇気を持って政治家が判断し、中止にすべき」との考えでした。

しかしながら、結果論ではありますが、参加したアスリートの活躍や抱き合って喜ぶ姿、号泣する姿を見せられると、5年間頑張ってきた彼等のために、彼等を見て感動した世界中の人々の為に大きな代償はあったかもしれませんが、「開催して良かったのかな」と思ったのも事実です。皆さんは如何ですか?
アスリートたちの頑張りには本当に頭が下がります。
夜のニュースで見ましたが、卓球で両手がないエジプトの選手が、ラケットを口に咥えて、足でボールを掴んでトスをあげ、サーブをする姿を見て涙が出てきました。小生がもし同じ境遇だったら、出来るかなーー、間違いなくグレてますね。

オリンピック関係者は口を揃えて、「TOKYO2020」が今回の感染拡大には直接的には関係ないと言います。しかしながら開催翌週から首都圏を始め全国に新規コロナ感染者が急激に増えたのも事実です。間違いなく人流は増えたのです。開会式の国立競技場周辺は三蜜そのものです。開催に際しては「万全の対策で対応する」が政治家/関係者の口癖でしたが、結果がコレですよ。

小生の釣行を連続してメディアに掲載して戴きましたので改めて此処でご紹介します。
少し前になりますが【月刊つり人8月号】に江戸川放水路ひね鯊釣りが紹介されました。

大塚関釣具店店主が提唱する【新・江戸前の釣り】

【江戸前の釣り】としての鯊釣りは秋の彼岸過ぎからなのですが、ここ江戸川放水路の夏鯊釣りを【新・江戸前の釣り】として定義して、多くの方に、近場で出来る入門釣りとして広めたいとの思いで記事を書きました。

その続編が【隔週刊 釣り情報】に8月15日号/9月1日号にいずれも【木村尚の沖釣り回遊学】―マハゼの棲み処調査2021―に掲載されました。
そして、そのまた続編として【週刊つりニュース】―夏はぜ特集号― に、当店の一面カラー広告とともに本格的なシーズンを迎えた江戸川放水路が紹介されています。
都心(日本橋)から地下鉄で30分、交通費は大人¥250。
桟橋釣りなら、餌付大人¥1,500で早朝から14:30まで遊べます。 緊急事態宣言下での遊びとしては、アウトドアで、連む必要もない、これ以上安全な娯楽はありますかね?

【木村尚の沖釣り回遊学】― マハゼの棲み処調査2021①/② ―

2021年8月13日号 ―江戸川放水路 夏はぜ大特集―

東京にお住いの方は何キロか千葉県に入ってはしまいますがー。

そして最後は、小生が是非とも【江戸前の釣り】として後世に残したいと願う「中通し竿による浅場の鱚釣り」です。

大塚関釣具店店主の【江戸前の釣り】―中通し和竿で江戸前キスを釣るー

三浦半島金田湾で盛んに行われていた浅場の跳ね込み釣りですが、東日本大震災以降は全く釣れなくなりました。
そこで釣り場は違いますが、千葉県側の長浦/木更津/盤洲周辺の4―5mの浅場でこの釣りをしようと企画し、大森「まる八」飯島船長にご協力戴き、多くの方々にご賛同/ご参加を戴いたのです。若い連中に、この釣りを年寄りの自慢話/昔話にしたくないとの想いだけで開催した試釣会でしたが、この様子は月刊つり人10号に掲載されました。多くの方々からご連絡を戴き、来年からはシーズン2回開催の例会にしたいと考えています。

つり人8月号をご覧になった江戸和竿組合中根喜三郎理事長(五世四代目竿忠)から「つり人見たよ。鱚釣りもやるらしいじゃない? Hさんが来て、話してったよ」と早々にお電話を頂戴しました。そして「釣り会の様子を聞かせてよ、一度来てね」と。
―と言う訳で、手土産に「関の梅干」「関の楽京」を、実妹の海老名香葉子さんの分を入れて2セット用意し、南千住の工房をお尋ね致しました。

半年ぶりの訪問でしたので、すっかり長居をしてしまいました。
竿忠さんからは 「小池都知事から貰ったんだよ、食べきれないのでお裾分け!」と福島の饂飩を頂戴致しました。親方は「名誉都民」です。名誉都民になると都知事からお中元/お歳暮が(死ぬまで -本人談-)届くそうです。大したもんですねーー。
早々に海老名香葉子さんからは直筆、達筆の礼状を戴きました。
昭和の爆笑王 初代林家三平を支え、今は林家一門を支える大黒柱です。香葉子さんの細やかな心遣いには感心させられます。

紙面がなくなりました、次回は「関の楽京」のお話をーー。