第8話【江戸前鯊釣り -落ち鯊用道具立てについて-】


(14分38秒)

今回は、落ち鯊釣りの江戸和竿/仕掛けについて解説しています。。
動画の途中に、テロップとして表示している用語については、以下を参照ください。

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① 落ち鯊
11月に入り、水温が下がり始めると鯊は産卵のために汽水域の河口から海へと移動し(落ち)ます。
鯊は年魚ですので産卵時期が魚体としては一番大きくなり、雌はお腹に卵を持ちます。
この時期の脂が乗った、大型の鯊を狙うのが「落ち鯊釣り」です。
10月9日当店主催の釣り会において、木更津港で20.5cmが出ましたが、中々20cmを超える大型は出ません。
落ち鯊釣りでは数より、サイズを狙い、正月の昆布巻きや焼干し用にします。
この釣りが始まると、愈々年末が近くなり、正月の準備が始まるのです。
無くてはならない、江戸(東京)の風物詩の一つです。

②組竿
同じ仕様(長さ/重さ/調子/手元/塗り等)の江戸和竿を1組(2本)揃えたものが「一対竿」と呼ばれるのに対して、長さや調子は異なるが、塗りや一部の仕様を同じにして一体感を持たせた2本以上で構成される江戸和竿を「組竿」と呼びます。
一対竿は組竿の一種(同仕様2本竿)と考えられ、主に鯊、鱚、穴子竿でよく製作されます。
これに対して組竿は、置き竿として同仕様で3本以上作られる手長海老竿やたなごや真鮒竿のように長さは異なりますが、同じ仕舞寸法/調子、同じ手元仕様/塗りで3本組/5本組もよく制作されます。
鯊では今回ご紹介した水雷竿で調子違いの3本組や水雷/手ばね(2本継)/3本継の組竿も製作されます。

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